2016年04月12日 15:43

(写真提供/シリア赤新月社)

シリア全土で毎月400万人に食糧支援を行っている国連WFPは、包囲作戦により支援物資が届けられない状況が続いていたシリア東部の町・デリゾールに、10日、飛行機から食糧を空中投下して届けることに成功した。

デリゾールでは、2014年3月から20万人以上が閉じ込められている。今年2月にも同地で21トンの食糧投下作戦を行ったが、落下地点が目的地を外れたり、パラシュートの機能不全により積荷が破損したりと、技術的な問題が発生していた。

今回は、主に豆類や米など、2500人の1ヶ月分の食糧に相当する20トンを空中から投下。高空用のパラシュートが装着された26のパレットのうち、22パレットが国連WFPの連携団体、シリア赤新月社の手で回収された。現在、残り4パレットの行方を確認している。