2016年04月06日 07:40

向田邦子賞委員会と東京ニュース通信社が主催する、優れた脚本作家に贈られる向田邦子賞の第34回選考会が4月5日に東京・渋谷で行われ、藤本有紀(ふじもとゆき)さんの受賞が決定した。受賞作は、NHK総合にて1月14日~3月3日に放送された木曜時代劇「ちかえもん」。
授賞理由は、「『 ちかえもん 』は、近松門左衛門と『曾根崎心中』を洒落て茶化して一遍の黄表紙本に仕立て上げた快作。大阪弁の遊びがまことに面白く、言葉を操って虚を実にし、実を虚に見せる技は申し分が無い」というもの。本賞の特製万年筆および副賞300万円の贈賞式は、5月31日18時より、帝国ホテル「光の間」にて行われる。
向田邦子賞は、故・向田邦子さんがテレビドラマの脚本家として、数々の作品を世に送り出し活躍してきた功績をたたえ、現在のテレビ界を支える優秀な脚本作家に送られる賞として、1982年に制定された。