2016年02月23日 10:07

日本政府は、国連WFPの人道支援活動に対し、1億2070万米ドルの拠出金を供与した。この拠出金は、アフリカ・中東・アジア・東欧の32カ国において、紛争や自然災害の被害に苦しむ弱い立場の人々に、必要不可欠な食糧と栄養を届ける支援活動に充てられる。
8月にはケニアで、第6回アフリカ開発会議が、日本共催のもと開催。それに先駆け、アフリカ大陸の20カ国が今回の拠出金の最大の行先となり、支援活動に計5600万米ドルが充てられるのは、当を得た支援と言える。例えば、過去50年で最悪ともいわれる干ばつが発生しているエチオピアでは、日本の拠出金は47万2000人に対する緊急食糧支援に充てられる。また、マラウイでは、洪水と日照りの被害を受けた人々への緊急支援、復興、学校給食プログラムなどに充てられる。
復興活動は、国際協力機構の農業分野の技術支援と連携して行われる。継ぎ目のない支援は、今年、イスタンブールで開かれる世界人道サミットでも優先課題として議論されるテーマだ。