2015年12月11日 08:09

国境なき医師団(MSF)は、アメリカ時間の12月9日、世界中から寄せられた54万7000筆の署名をホワイトハウスに提出し、オバマ大統領に対しアフガニスタン・クンドゥーズで起きたMSF外傷センターへの空爆に関する国際事実調査委員会(IHFFC)による調査に同意するよう求めた。

IHFFCはジュネーブ条約に定められた国際人道法への違反を専門的に調査するために創設された機関。10月3日の空爆では、少なくとも30人が死亡し、うち14人はMSFスタッフ。外傷センター自体も破壊された。

MSFアメリカ事務局長ジェイソン・コーンは「独立した国際的機関による全容解明だけが、米国の国際人道法遵守に対する信頼回復につながる。人道法は病院に対するこのような攻撃を最も厳しく禁じている。今回の攻撃に関して調査を行っているのは加害者である医療施設を爆撃した側だけだが、それでは不十分だ」と訴えた。