2025年10月01日 09:39

湯来観光地域づくり公社は、毎年夏に実施してきた人気体験プログラム「シャワークライミング」を、新しい観点でバージョンアップした。
かつて林業で栄えた湯来町は、担い手不足により森林が手入れされず、川の水質や水量の悪化が進んでいる。このままでは観光資源である清流も失われかねない。そこで、湯来観光地域づくり公社は「観光と保全を両立する新しい仕組み」として、2025年から「シャワークライミング×森の再生プロジェクト」を立ち上げた。
清流を舞台にした人気アクティビティ「シャワークライミング」を楽しみながら、参加費の一部を森林整備・植林・川の清掃活動に還元。希望者は体験後に「森づくりワークショップ」に参加可能。地域住民と共に植林や間伐に取り組むことで、観光が地域貢献に直結する仕組みだ。「遊ぶことが、未来の自然を守ることになる」——そんなサステナブル観光を湯来町から発信する。
7月~9月に実施した「シャワークライミング×森の再生プロジェクト」では、これまでの爽快な川遊びに加え、参加費の一部を森林保全や川の清掃活動に活用する仕組みを導入。冒険を楽しみながら自然を守る、日本初(「シャワークライミング」という特定アクティビティと森林再生を直結させたモデルとして)のサステナブル体験型観光として展開した。