2025年09月30日 15:52

サトーは、小松製作所(コマツ)の小山工場において、小径のOリングやガスケットなど修理用セット品の個別管理ラベルを開発・提供し、同工場での運用を開始した。
建設機械・鉱山機械で世界トップクラスのシェアを誇るコマツは、その中核生産拠点の一つである小山工場において、主にエンジンや油圧機器・アクスルなどの重要部品を生産している。グローバル市場への製品供給においては、製品ひとつひとつのトレーサビリティや輸出入時の正確な管理が求められる。
そのような中、一つのパッケージにまとめられた修理用部品(セット品)の構成品である小径のOリングやガスケットといった部品についても、個別に管理ラベルを貼付する必要性が高まっていた。
そこでサトーは、使用目的やイメージをヒアリングし試作提案を重ね、小径リング製品に適したラベルを開発。ベースとなった小物用ラベルに対し、ミシン目の追加やディタック加工の微調整を行い、封入・貼付作業に適した仕様に改良。現場での運用性と生産効率の向上を両立した。
小松製作所の部品・リマン推進本部・部品推進部の外川さんは「従来はビニール袋で個装した上にラベル貼付をしていたが、ユーザ側からはゴミの処理の手間が増えるといった声があった。そこでサトーさんに相談したところ、私たちのイメージに合致したラベルを迅速にご提案いただいた。その結果、事前のビニール個装が不要となり、コスト削減と環境負荷の低減につながった」と語っている。