2025年09月26日 10:00

出光興産の北海道製油所は、都市緑化機構が運営する「SEGES(シージェス:社会・環境貢献緑地評価システム)」の「そだてる緑」シリーズにおける最高位称号「緑の殿堂」に認定された。
「SEGES」は、企業等によって創出された良好な緑地と、その維持と発展に向けた日頃の取り組みが、社会や環境に貢献していることを評価・認定する制度。「そだてる緑」「都市のオアシス」「つくる緑」の3つのシリーズがあり、このうち「そだてる緑」は、民間の事業者が所有する300㎡以上の緑地における優良な保全・創出活動を認定する。「そだてる緑」では、5段階ステージの最上位である「Superlative Stage」を3回連続で更新した緑地が「緑の殿堂」の審査対象となる。
北海道製油所では、操業以来、苫小牧特有の厳しい自然環境のもとで構内の緑化活動に取り組んできた。潮風や火山灰から樹木を守るため、ネットフェンスの設置や築山の造成など工夫を重ね、これまでに2万本の樹木を育成している。さらに、八重桜を80本植栽し、50年以上にわたり大切に育てており、春には一般公開している。この他にも、構内の動植物を題材とした小学生向けの環境学習を通じて自然の大切さを学ぶ機会を提供するなど、自然財産の継承にも力を入れている。これらの緑化活動や地域と連携した取り組みによって、自然との共生を実現するとともに、地域住民に対し、自然とのふれあいと学びの場を創出してきた点が高く評価された。