2025年08月26日 15:55

アイリスオーヤマは、マイクロプラスチックの流出による海洋汚染を抑制する環境配慮型人工芝「GEO-TURF KHターフ」を、松島フットボールセンターに導入した。

同社のスポーツ施設事業は、省エネや競技場の環境改善だけでなく、スポーツ振興や地域交流など幅広い分野に貢献している。アイリスグループの人工芝は、2022年に新設したアイリスプロダクト南相馬工場で製造している。この工場は、東日本大震災および原発事故で深刻な被害を受けた福島県浜通りの復興支援のため設立し、震災復興や地域振興にも寄与。

今回導入した「GEO-TURF KHターフ」は、競技エリアの外周に敷設することで、充填チップ材や破断パイルなどのマイクロプラスチックの排水側溝への流出を軽減。河川や海洋の汚染を防ぐ、環境保全に特化した人工芝。芝葉の部分である捲縮(けんしゅく)パイルの目付の密度を上げ、パイル形状をV字型にすることで耐久性と起立性を高めている。また、競技エリアの人工芝の充填層と芝丈を合わせることで充填チップ材や破断パイルの流出を抑制できる。

同センターでは、人工芝のほかナイター用のLED照明等を導入。人工芝の老朽化に伴い、5月に人工芝の全面張り替えを実施した。競技エリア内には、FIFA・JFAが認証する耐久性・耐摩耗性に優れた「BS400 ターフ」を5.5m幅の2トーンカラーで採用。充填剤には遮熱対策チップを使用することで表面温度の上昇を抑え、熱中症のリスクを軽減できる。