2025年08月18日 15:49

IBの提供する保険管理アプリ「保険簿」は、保険証券のデータ化プロセスにおいて、今年初頭に生成AIを本格活用するオペレーションへ変更。保険会社名・商品名といった保険情報の特定精度の大幅な向上を実現した。
同社では、全保険会社の全保険商品を独自にマスターデータ化している。これらと生成AIを組み合わせることで、データ化プロセスにおける保険証券の自動読み取り性能の改善に取り組んだ。保険の自動データ化は、ユーザーによるアップロード、AIによる自動読み取り、専門チームによる確認、データ反映完了という流れで行われる。
保険会社の特定精度は90%、保険商品名の特定精度は75%を誇り、リリース前後で約20%向上。PDFだけでなく、ユーザ撮影画像でも性能を担保する。この性能向上は、生成AI技術の進歩に加え、同社が長年蓄積してきた保険に関する専門的な知見をもとに独自に調査・作成してきたマスターデータが寄与している。さらに、あらゆる保険証券の特性に最適化したプロンプト改善を継続的に実施した結果でもある。
また、本改善により、ユーザはより正確な保険データを瞬時に確認できるようになった。その上で、専門チームによる丁寧な確認作業を継続して実施。生成AIの読み取り精度向上によって、この品質管理のプロセスの効率化も進んでいる。現在、7社のパートナー保険会社との連携により、複雑な保険商品や保障・特約の識別精度が向上。保険簿アプリのインストールはこちら。