2025年08月14日 12:17

ヤナリは、8月1日、東京都練馬区・西武池袋線保谷駅前に、こども食堂「こどもまんぷく食堂」をオープンした。

近年、こどもたちが直面する貧困問題や、共働き世帯の増加に伴う孤食の問題は深刻さを増している。こうした背景から、現在国内には1万か所以上のこども食堂が活動している。しかしその多くは助成金や寄付に大きく依存しており、安定した運営が難しいという現実がある。また、ボランティアによる運営が中心のため開催頻度が月1~2回程度と少なく、十分な支援が行き届いているとは言えない状況だ。「こどもまんぷく食堂」は、この社会課題の解決を目指し、調剤薬局という安定した事業基盤を活用することで、持続可能なこども食堂の運営モデルを実現する。

「こどもまんぷく食堂」の最大の特徴は、同社の運営する「まいにち薬局 こどもまんぷく店」と連携し、処方箋1枚が地域のこどもたちの1食分の食事支援につながるという独自の仕組み。全国的にも非常に珍しいこのモデルは、薬局で薬を受け取るという日常的な行動が持続的なこどもたちの支援へとつながる、まさに新しい地域貢献のかたちだ。「ひとつの薬局が、ひとつのコンセプトを掲げ、ひとつの社会課題と向き合う」という方針のもと、サイニング(手話)薬局に続く新たな挑戦となる。

住所は、こどもまんぷく食堂:東京都練馬区南大泉3-29-15 リベラ大泉2階、まいにち薬局 こどもまんぷく店:東京都西東京市東町3丁目14−27 いすずやビル 1階。

まいにち薬局 こどもまんぷく店