2025年07月07日 20:04

PUMPMANは、地球環境への配慮とインフラ性能の両立を実現する新素材「ドットコン」の技術的な革新性と開発思想を紹介した。
透水性コンクリート「ドットコン」は、特殊構造により表面に無数の孔(あな)を持ち、雨水を100%透水させるという画期的な舗装材。近年問題視される都市型水害やゲリラ豪雨、ヒートアイランド現象への対策としても注目を集めている。またドットコンは、水を地中に戻す構造であることから、「自然の水循環を妨げない舗装」としても評価されている。
耐荷重は約5トンを誇り、一般的な乗用車や小型トラックの通行にも対応、しかも独自のパネル構造により施工性が高く、現場でもスピーディな対応が可能。ドットコンの開発者であり施工第一人者である小澤辰矢さんは、「「コンクリートは自然の敵と誤解されがちですが、ドットコンは自然と共生する舗装を目指しています。見た目の美しさはもちろん、水が地中に戻ることで地盤沈下や緑の生育にも貢献できます。」と語る。
ドットコンの性能を最大限に発揮するためには、路盤の選定が極めて重要で、透水係数の高い砕石を使用することで、詰まりにくく長寿命な施工が実現する。逆に、再生RC材など透水性の低い材料を使用してしまうと、短期間で目詰まりを起こし、本来の性能が発揮できなくなる。
ドットコンは「土間コンクリート」から「共生型コンクリート」への進化の象徴であると言える。今後、持続可能な都市づくりや自然災害対策の現場において、その活用が一層進むことが期待される。