2025年07月07日 16:10

NSK富山は、サクラパックスと新しい梱包箱を共同開発した。NSKグループでは、持続可能な社会の実現に向けて、カーボンニュートラルをはじめ、さまざまな取り組みを推進。物流分野においても、梱包材の削減や再利用、輸送の効率化などに取り組んできた。

NSK富山の主力製品である大形軸受の輸送・保管のための梱包には、その重量から高い耐久性が求められ、従来から木箱を利用してきた。一方で、木箱そのものも重いことに加え、またリユース・リサイクルが困難な特性もあり、CO2および廃棄物低減などの観点で課題があった。

またユーザーから、木箱の解体に手間がかかるなどの要望もあり、サクラパックス社と、環境負荷低減と解体容易性の向上を目指して協議と検証を重ねてきた。その結果、側面の強化段ボール化であれば強度に支障がないことを確認できたため、この度の共同開発にいたった。

新開発した梱包箱は、箱の側面にリサイクル可能な強化段ボール「TRI-WALL PAK(R)」を採用。側面部の素材を木材から強化段ボールに切り換えることで、大幅な軽量化、開梱・解体・廃却のしやすさに加え、ライフサイクルCO2排出量を従来比46%削減する。(NSKおよびサクラパックス共同調べ、従来利用していた木箱との対比)。順次、NSK富山の主力製品である大形軸受の梱包に使用を開始し、今後、NSK他工場にも展開予定。