2025年07月04日 16:02

吉匠建築工藝は、伝統的な建築技術の継承と革新的な技術の融合を目指し、建築・土木分野において画期的な技術となる点群データ取得および活用方法に関する特許を取得した。
この技術では、最新の3Dスキャニング技術を駆使。建築現場や構造物の表面はもとより、これまで測量が困難であった深部や狭小空間まで、極めて高精度にデータを取得・解析することを可能にする。これにより、建築設計や施工における判断材料の精度が格段に高まり、より確実な修復・施工計画を立てることが可能となる。
これは、伝統的な建築物、特に神社や古民家などの文化的価値の高い建築物の測量を、より深く、より正確に行うためのこれまでにない革新的な方法。従来の手法では困難であった小屋裏や床下、天井裏といった目視や立ち入りが難しい箇所も、安全に、かつ高精度に測量できるようになる。これにより、建築物全体の実態を立体的かつ包括的に把握することが可能となった。
この特許によって得られる高精度3Dデータは、複雑な構造の建築物においても、寸法や傾き、劣化状態などを忠実に記録できる。これにより、施工図や墨出し図の作成をより確実に行うことができ、文化財の保存や修復の質を高める。単なる効率化にとどまらず、伝統建築の正確な理解と技術伝承を支える新たな測量技術として、さまざまな分野での応用が期待される。