2025年07月03日 15:45

泉大津市は7月8日に、大阪調理製菓専門学校と連携し、「エコレシピNO.1グランプリ」を初めて開催する。本グランプリでは、同校の学生が考案した「おいしくてムダのない」エコレシピを、中学生を含む審査員約30名が実食し、最も優れた一品を選ぶ。食品ロス削減の意識を若い世代に広げ、実際の行動へとつなげていくことを目的とした、新たな市民参加型の取組となる。
まだ食べられるのに捨てられてしまう食品。いわゆる食品ロスが日本では年間500万トン以上にものぼる。これは、一人ひとりの「もったいない」という意識だけでは、なかなか減らせるものではない。
泉大津市ではこれまで、家庭でできる工夫を伝える「エコクッキング教室」や「エコレシピ募集」などに取り組んできた。これらは、環境に関心の高い市民の参加によって一定の成果を挙げてきた一方で、どうしても参加する人が限られ、関心のない人には届きにくいという課題も。知識だけで終わらせず、「やってみる人」がもっと増えていくような仕組みが、いま求められている。
「エコレシピNo.1グランプリ」は、調理の専門学校に通う学生たちが食品ロスを減らす工夫を凝らしたレシピを開発し、それを中学生が審査するという、これまでにない形のコンテスト。料理は、誰にとっても身近なテーマ。環境問題に関心のない層にも、「おいしそう」「作ってみたい」と思えるレシピを通じて、自然と興味を持ってもらうことをめざす。