2025年06月12日 12:59

InnovateXは、これまでリサイクルが困難だった混合プラスチックや汚れた包装材、ラミネート素材、人工芝、ポリウレタン、美容業界から出るような廃薬剤容器などにも対応した新たな再資源化プロセスを確立。これにより、「最終処分」が前提だった素材も、焼却・埋立せずに建築・土木用資材として再活用できるようになる。
日本では年間800万トンを超えるプラスチックごみが発生しており、その多くが焼却または埋立によって処理されている。中でも「複合素材」や「汚れた包装プラ」はリサイクルが困難とされ、最終処分に頼らざるを得ない現状が続いていた。
InnovateXが確立した再資源化プロセスは、洗浄不要の汚れた食品包装プラや、アルミ蒸着されたスナック菓子袋・パウチ類、異素材が混在する複合プラスチックごみなどにも対応。いままで出来なかった、やらなかったモノから、加工成形し、建築・土木用資材として再利用可能にする。
現在、茨城県城里町をはじめとした自治体との連携が始まっており、地域循環型資源としてのモデルケース化が進んでいる。今後は、リサイクルが困難とされてきた「廃石膏ボード」などの建築系混合廃材を用いた建材化の実証実験も進めていく。また、国内各地の自治体や企業と連携を進めるとともに、製造拠点を海外に設けてEU諸国への輸出を進める予定。