2025年06月06日 15:54

パナソニック環境エンジニアリングは、5月、冷たい外気を暖めて供給できる「小型分散型 畜舎用熱交換器」の販売を開始した。

畜舎では、アンモニアやCO2濃度上昇による鶏の健康被害および作業環境の悪化を防ぐため、十分に換気を行うことが必要。しかしながら、冬場は外気をそのまま取り入れることで舎内の温度が急激に低下してしまうことから、特に寒さに弱い養鶏市場では、換気不足、また鶏のヒートショックが課題化している。

こうした中、パナソニック環境エンジニアリングが新たに販売した「小型分散型 畜舎用熱交換器」は、冬場でも安定した換気を実現し、舎内環境を大幅に改善する。

本製品は、高効率熱交換で寒冷地に最適。冷たい外気を暖めて供給することで、鶏のヒートショックを防ぐ。また熱交換することにより熱ロスを軽減し、畜舎内に設置した暖房機など空調の負荷を低減。エネルギーコスト削減に貢献する。

さらに側壁ビルトイン設計により、畜舎内部への突出が少なく、限られたスペースにも対応可能。内部洗浄が容易で、フィルターレス仕様によりメンテナンス頻度が低減され、長期運用が可能となっている。畜舎換気コントローラと熱交換器を自動連動させることで、省人化をサポート。必要換気量に合わせた柔軟な台数設計が可能で、畜舎の規模や目標換気量に応じた運用が行える。

分散配置のため舎内の温度ムラが小さく、換気することで畜舎内の空気環境が改善され、鶏の健全育成が促進されることで、生産性向上が期待される。