2025年06月04日 12:39

神田外語グループは、同学で発行した「全文英訳万葉集(THE MAN’YO-SHU)」を、福島県・千葉県に続き、全国の小中高校・公立図書館を対象に謹呈する取り組みを開始した。

神田外語グループは、「言葉は世界をつなぐ平和の礎」という建学の理念のもと、日本と世界をつなぐ教育を推進してきた。その理念を体現する取り組みの一つとして、日本最古の歌集「万葉集」の全4516首を英訳した「全文英訳万葉集」を刊行した。本書は、天皇や貴族から庶民に至るまで多様な人々によって詠まれた歌を収め、日本文化の多層性と豊かさを英語で伝える初の試みとして高く評価されている。

「全文英訳万葉集」は、東洋詩特有の5-7調のリズムでできており、このリズムで歌い上げることで、聞き手にさまざまな情景を思い浮かばせ、感銘を与える。このリズムで英訳されたものは世界で初めてであり、天皇・貴族から下級官人、防人、大道芸人など、さまざまな身分の人々が詠んだ歌を外国人にも分かりやすく理解できる内容になっている。

本書の謹呈にあたっては、まず2023年に包括連携協定を結んだ福島県において、震災復興と次世代教育支援の一環として寄贈を実施。続いて2025年には、神田外語大学が立地する千葉県の小中高校・図書館に対して限定配布を行った。これらの実績と評価を踏まえ、今回対象を全国に拡大し、より多くの学びの場へ本書を届けることで、英語教育と日本文化理解のさらなる促進を目指す。本取り組みでは、希望する教育機関・図書館に対して、先着順・無料で本書を謹呈する。

神田外語グループ