2025年05月30日 13:34

SPACECOOLは立命館大学と共同で進めている、放射冷却素材が建物の省エネルギー性に与える影響に関する研究の成果を発表する。

また本研究では、放射冷却素材を防水シートやルーフシェード(日本ワイドクロスが持つ、ハゼ式折板屋根へのシート工法)などの形で建物屋根・屋上に適用した場合の効果を評価。それとともに、2025年大阪・関西万博の「ガスパビリオン」における導入事例の分析を進めていく。

これまで同社は、建物の省エネルギーを科学的に可視化するため、立命館大学理工学部建築都市デザイン学科の近本智行教授および同学科の李明香准教授と共同研究を続けてきた。標準的な建屋モデルを用いたシミュレーションにより、屋根・屋上に放射冷却素材を適用することで、省エネルギー効果が得られることを明らかにしている。この研究成果は、9月9日~12日に九州大学で開催される「2025年度 日本建築学会大会(九州)」のオーガナイズドセッションにて、9月10日に発表を予定。

また今後は、万博のガスパビリオンに導入されている膜建築物をはじめ、様々な建築用途における効果検証を本格的に進めていく。本取り組みにより、放射冷却素材の効果を科学的に可視化。学術・産業界を含む社会全体に知見を共有することで、今後の建築分野における持続可能な冷却技術の普及に貢献する。