2025年05月23日 15:58

環境リレーションズ研究所は、森づくりと地域振興を結びつける事業「Present Tree」のスキームを活用し、石川県輪島市町野町にある金蔵地区の復興を支援するため、地権者である金蔵共有山林管理会、森林施業に取り組む石川県森林整備協同組合、石川県山林協会との間で、石川県の立会いの下、今後10年間の森林整備協定を締結、5月23日より里親募集を開始する。
「Present Tree」は2005年1月に始めた取り組みで、「人生の記念日に樹を植えよう!」と呼びかけ、大切な人や自分自身のために記念樹を植え、森林再生と地域振興につなげる。今までに、植栽が放棄されたところ、台風や山火事などで森林が消失したところなど、それぞれの理由により植樹が必要な場所(国内59カ所)で活動を展開してきた。
日本で初めて世界農業遺産に認定された奥能登・輪島市の北部、町野町にある金蔵地区は、周囲を山々に囲まれた小さな盆地で、美しい棚田と里山に代表される日本の原風景が継承されてきた。「Present Tree in 能登金蔵」では、美しい棚田と里山に代表される日本の原風景を維持し、そこに棲む生き物たちを守り続けるために、放置された牧草地跡に地元植生の広葉樹を植えて、自然の森に戻していく。都市部の人たちがその樹の里親となり、以後10年間、地元の人たちと交流しながら共に育てることで、金蔵地区に新しい交流人口を創り、地域に賑わいを取り戻し、奥能登の復興を進めていく。
料金は1本5000円(植樹~10年間の育林まで)。期間は5月23日〜2035年5月22日まで。