2025年05月21日 12:43

テックビズは、全国のフリーランスを本業とする男女600名を対象に「フリーランスと福利厚生に関する実態調査」を実施した。
まず「フリーランスとして、福利厚生がないことまたは活用できていないことに不安を感じたことはあるか」という質問に対して、58.0%が不安を感じていると回答。また福利厚生への強い不安は、経験4~6年でピークを迎えていることも分かった。4~6年目はフリーランスとしての活動基盤が固まりつつある一方で、長期的なキャリア展望や家族形成などを考えることによって福利厚生の重要性への認識が高まると考えられる。
年代別に見ると、30代(68.9%)と40代(64.2%)で不安を感じる割合が最も高く、年齢が上がるにつれて不安は徐々に低下する傾向が見られる。特に30代と40代の不安が突出していることから、キャリアの発展期と家族形成・維持期が重なるこれらの年代で福利厚生ニーズが最も高まることがわかる。特に不安に感じる側面として、「国民年金だけでは老後が不安」(57.9%)が最も多い。次いで「健康保険料などの保険料負担」(48.5%)、「病気・ケガ時の所得保障がない」(47.5%)、「失業保障がない」(41.6%)と続く。
また3人に1人のフリーランスが病気・ケガ時の経済的備えがないと回答。5人に1人以上のフリーランスが国民健康保険未加入であることが分かった。さらにフリーランスの約6割が毎年の健康診断を受けておらず、61.7%が「健診放置フリーランス」を自覚していた。