2025年05月16日 12:42

東洋製罐グループホールディングスは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のフューチャーライフ万博「フューチャーライフエクスペリエンス」内で、ナノセルロースジャパン(NCJ)として参加。「新エコクリスタルカップ」と、そのバリア性を生み出すCNCの性質を可視化する装置を展示する。
本製品は、高機能で環境に優しい新素材であるCNCを日本で初めて使用した酸素バリア性紙カップ。同社と同社の連結子会社である東罐興業の技術の融合により、CNCを使った紙へのバリアコーティング技術を開発し、紙素材へのガスバリア性付与を可能にした。
コーティングされたCNCは、自発的に並んでいきながら、酸素を通しにくい緻密構造を形成し、バリアとして機能。また、従来のバリア性紙カップでバリアフィルムとして使用されていたプラスチックを削減でき、温室効果ガス(GHG)排出量を削減することが可能なことに加え、内容物の鮮度や香りを保護する効果もある。本展示では、本製品の用途展開をイメージしたサンプル3種類(コーヒー・ヨーグルト・ポップコーンのカップ)を見ることができる。
また、新エコクリスタルカップに使用されているCNCの酸素バリア性メカニズムを体感してもらうために、CNCの液晶性を可視化できる観察装置も展示する。バリアコーティングに使用されているCNCの分散液を振りながら本装置の偏光板を通して見ると、まるでオーロラのように色や光の変化が見られる。展示期間は6月10日~ 16日。