2025年05月14日 16:19

土壌診断用バイオセンサー研究会は、6月14日~15日に開催される日本土壌微生物学会において、資材選抜における革新的技術を発表する。
農業の生産現場で使用されている資材は、化学肥料、土づくり資材、微生物資材、廃棄物の再資源化資材など、数万を超える資材が使われている。生産者の圃場は、複雑で多様な土壌環境があり、使用する目的もそれぞれ異なるために、使用する資材をどれにするべきか判断が難しい。
多くの生産者は、経験と勘、メーカーや販売店からの情報などに基づき、使う資材を決めている。しかしこれらの資材は玉石混交であり、生産者にとって使用目的に合った最も適切な資材を選択することは困難。
大学や農業試験場などの試験機関や、資材メーカーの試験においても、資材の比較試験は数点の比較に留まる。百点規模の資材を評価するには数千万円の予算と数年を要し、条件を統一することが困難だった。しかし、新技術では、わずか200万円、1カ月という圧倒的な効率で、しかも同一条件下で資材を比較することが可能となった。
このことは、資材製造および販売者にとっては、既存資材の高速評価や新規資材の開発、導入プロセスを飛躍的に加速することにつながる。また生産者にとっては、多数の資材の中から選択の負担を軽減することになる。詳しくは土壌診断用バイオセンター研究会 | SDB研へ。