2025年05月14日 16:05

Green Carbon(グリーンカーボン)はこの度、 フィリピン ビサヤ諸島 レイテ州において水田由来のJCMクレジット創出プロジェクトを開始した。
本プロジェクトは、レイテ州の対象水田圃場にAWD(間断灌漑)を導入し、メタンガス排出量の削減を目指すもの。今年1月からパイロット実証を開始しており、6月より約1000ヘクタールの水田にてプロジェクト開始を予定している。今後3年以内に同州の灌漑水田全域となる約4万ヘクタールまで規模を拡大し、今後10年間で合計約100万トンのカーボンクレジット創出が目標。
Green Carbonは、本プロジェクトを通じてフィリピン国内でのAWD導入を加速し、脱炭素に寄与する農業実践と農家の利益の拡大を目指している。既にプロジェクトが進行中のブラカン州、バタンガス州、ヌエバシハ州を含め、今年中にフィリピン国内16州で同様のプロジェクト実施を予定。2030年までに、フィリピン全土の灌漑水田面積の半分強に相当する約100万ヘクタールの水田への段階的な展開を計画している。
また、日本・フィリピン間JCMにおける水田方法論の承認を契機として、他のパートナー国においても方法論策定を推進し、東南アジア諸国におけるプロジェクト開発を先導していく。