2025年05月13日 12:48

ハウスコムは、自立に向けて挑戦する児童養護施設退所者の新生活をサポートするプロジェクト「Mirai」を始動した。

児童養護施設で生活している子どもたちは、原則として18歳で施設を退所しなければならない。しかし、住まいや就職といった生活面で多くの困難を抱え、自立に向けた準備が十分に整わないまま社会に出るケースが少なくない。不動産賃貸仲介をコア事業とする同社は、こうした課題に真摯に向き合い、児童養護施設を退所した人々の住まい探しをどのように支援できるかを模索してきた。そして今回、同社の取り組みに賛同した複数の企業と連携し、「住まい・生活・就労」をトータルに支援する新たな取り組み「Miraiプロジェクト」をスタートした。

本プロジェクトでは、施設退所者の新生活を多方面から支えるため、「住まい」・「生活」・「自立」の3つの観点から包括的な支援を提供する。住まい支援では、同社で部屋探しをしてもらうことで、施設退所者である事情を説明する精神的な負担を軽減し、事情を理解してくれる家主の物件を紹介。また、引越し費用や家賃債務保証の初回保証料を無料とするほか、特別なプランを用意している。生活支援では、日々の暮らしに安心を届けるため、鍵や水回りなど設備のトラブルの駆け付けサービスを用意し、簡易消火剤の提供を含む「安心パッケージ」を無償で提供。自立支援では、安定した生活に欠かせない就労面の支援として、施設退所者向けの求人情報掲載に賛同する企業を集うほか、一部物件においては生活状況に異変があった際には施設に通知を行うサポートを検討している。

ハウスコム