2025年04月16日 16:09

ブリングアウトは、「複数の面談データを効率的・高精度に横断分析する」技術に関する特許(特許第7645021号)を、3月5日付で取得した。
リモートワークの普及以前より遠隔での商談や面接のニーズは確かに存在していたが、近年の急速なデジタル化によりオンライン・対面を問わず多様な「面談機会」がさらに増加している。大規模言語モデル(LLM)などのAI技術が進化したことで、これまで人手では困難だった面談内容を書き起こした上でデータ化し、質的向上につなげる取り組みは徐々にに普及してきた。
しかし、既存の多くのツールは、単一商談または1回の面接の書き起こし結果を扱うにとどまり、「重要ポイントの抜け漏れ」や「学習効果の横展開」が必ずしも十分ではないという課題があった。さらに複数の対話データを、単純に全データを大規模言語モデルへ一括投入すると、コンテキスト長の制約、分析精度の低下などの問題が生じがちだった。本特許は、こうした課題を解消しつつ、複数の面談を横断的に分析できる仕組みを提供する。
本特許は、大規模言語モデル(LLM)を用いた面談分析のコストやコンテキスト長の制約といった課題に着目。各面談ごとに、サマリやメタ情報をあらかじめ付与する独自プロセスを開発した。本特許により、複数の商談・面接などをまとめて高精度に解析することを実現。単なる録音・書き起こしや振り返りの域を超え、面談内容を多面的に可視化することで、企業の売上向上や組織力強化に貢献する。