2025年04月01日 16:00

創業138年の工具箱メーカー・リングスターは、海洋プラスチックごみの1つであるオレンジ色のブイを10%配合した収納ボックス「TOP-380 OO」「TOP-430 OO」を発売する。

本製品は「エコットシリーズ(RE-380、RE-430)」として2013年に発売されたもの。当初、100%再生プラスチックでの成形に挑戦したが、完成品は強度に問題があり、同社が最も重視する「耐久力」が損なわれてしまう結果に。ユーザーの信頼を守るため、当時はバージンプラスチック100%での製品化を決定し、発売した。

この度、長崎県対馬市のオーシャンプラスチックを10%配合した新バージョンとして、2アイテムが登場。従来の耐久性を維持しつつ、オーシャンプラスチックの一つであるオレンジ色のブイをリサイクルし、再ペレット化したものを10%配合している。

長崎県対馬市は、島の形状や潮流の影響で多量の漂着物が集まる地域で、 「海ごみの防波堤」ともいわれている。対馬市には年間約2万~3万㎥の漂着物が打ち寄せられ、その処理費用は約2億8千万円に上るという。

同社は対馬市へ漂着し、汚損により再生困難といわれていた海洋プラスチックごみ(オーシャンプラスチック)を耐久消費財として使用した、現在計10個の収納アイテムを製造・販売している。プラスチックを扱うプロの企業だからこそ 「正しく向き合いたい」 という思いのもと、これまで約1026.5kgの海ごみを削減した。