2025年03月31日 19:59

西東京市では、2015年3月10日に国史跡に指定され、2025年に10周年を迎えた下野谷遺跡について、市HPにて、これまでの10年の歩みを公開した。

下野谷遺跡は、西東京市東伏見二丁目、三丁目、六丁目地内に所在する縄文時代中期(今から約5千年前から4千年前)に作られた、東西2つの集落が隣接する南関東最大級の集落遺跡。都市化の進んだ市街地に、縄文時代の大集落がほぼ全域残されていることは非常にまれ。遺跡の規模も大きく内容も豊かであることから、未来に残すべき貴重な文化遺産として西集落の一部が国の史跡に指定されている。

2020年11月~2021年1月にはエントランスゾーンの一部の整備を目的としたクラウドファンディング型ふるさと納税による寄附を募集。目標額200万円を大きく上回る474万145円の寄附が寄せられた。また、2023年には下野谷遺跡整備地の愛称を一般公募。10月に開催された「したのや縄文の里 秋まつり」において、応募総数129点中から「したのや縄文の里」に決定し、市民の憩いの場となっている。

同市では、節目となる本年は、1年を通し、より多くの人に遺跡の魅力を感じてもらえるように、「史跡指定10周年記念事業」を複数予定。「みんなでつくる 成長する史跡」をスローガンに、調査、整備、保存と併せ学習の場としての活用を進める。史跡指定10周年記念事業の今後の予定は、決定次第、市HPにて案内していく。