2025年03月24日 09:46

鳥取県は、3月22日、実証フィールド「ルナテラス」にて、月面探査ローバー技術を競う全国大会「鳥取ローバーチャレンジ2025(TRC2025)」を実施した。
鳥取県は、環境省発表の「星の見えやすさ」で1位を受賞しているほか、すべての市町村で「天の川」がみられるなど、星が綺麗な「星取県」(ほしとりけん)として全国に発信している。そんな星取県では、宇宙関連産業を地域の未来を担う新産業の一つに位置づけ、2022年4月より「鳥取砂丘月面化プロジェクト」に取り組んでいる。
「TRC2025」は、全国の大学や高等専門学校、技術系高校の学生からなるチームを競技参加の対象とした、日本初となる月面探査ローバーの学生全国大会。学生にロボティクスと宇宙探査技術の実践的な学習の機会を提供し、競技や交流を通じて創造性や技術力を育成することを目的としている。また、学生向けの月面探査ローバーの開発体験を提供する唯一無二の大会として、将来的な宇宙開発や探査ミッションに参加する技術者や研究者の登竜門という位置づけとなることを目指している。
初級者向けの「エントリー部門」と高度な技術を競う「エキスパート部門」があり、計8チームが出場。「エントリー部門」には、鳥取大学の宇宙開発研究会「T-SAT」など5チームが参加し、「エキスパート部門」には、大学生を対象とした世界最高峰のロボット工学コンテスト「URC」に日本チームとして2024年に初出場した、国際ローバー開発プロジェクト「KARURA」なども参加した。