2025年03月05日 12:35

ベンドは、運営する「スキルアップ研究所」にて、「高校数学と卒業後の実務での活用に関する調査」を行い、2月28日に結果を発表した。

まず「実務で最も役立つ数学分野」を調査したところ、「確率・統計」が34.9%と最も高い割合を示した。これは、データに基づく意思決定の機会が増えている現代社会を反映した結果といえる。一方、「共分散という概念を実務あるいは学業で使用している」と回答した人の割合は、わずか10.3%。「共分散」という概念の実務での活用について直接尋ねると、肯定的な回答はごくわずかだった。

しかし、「Aを選ぶ人はBを選びやすい」「Aの値が高い人はBの値が低い」など、相関関係や因果関係の分析という形で言い換えて質問すると、35.7%が「はい」と回答した。この結果から、統計用語としての「共分散」は馴染みが薄くても、データ間の関連性を直感的に理解し、日常的な意思決定に活用できている人は多いことが明らかになった。

「数学が苦手でも実務で活かせるようになるには?」という質問では、「ツールやソフトを活用する(Excel・Pythonなど)」が35.7%と最多。これは、かつては数学が苦手な人にとって難しかったデータ分析の仕事も、現在では各種ツールの活用により対応可能になってきていることを示している。数学への苦手意識にとらわれず、現代のツールを活用しながら実践的なスキルを身につけることで、新たな可能性が広がるといえそうだ。調査結果全文はこちら