2025年02月26日 12:09

大阪けいさつ病院では1月8日、世界初となる、天井照明型手術室「オペルミ(R)」を使用した第1例目の手術を、心臓血管外科 部長 秦雅寿 医師執刀のもと実施した。
オペルミ(R)は、従来の手術室にある無影灯を必要としない、天井全面に無影灯と同等の照明機能を持たせた手術室。術野を照らす可動式の高輝度、高演色の50基の自動シューティングライトと、手術室全体を均等に照らすフルカラーLEDの68基の導光板パネル照明を組み合わせることで、無影環境を実現。これにより従前の手術室で起きていた無影灯の熱による術者への負荷が低減され、また、手術室の気流改善により感染リスクを低減し、手術環境を良好に保つことができる。
当日執刀した秦部長は、「大動脈弁形成術という繊細かつ高難度の手術でしたが、ストレスなく施行することができました。天井から吊り下げられた無影灯がないので、圧迫感や閉塞感もなく、操作も簡単でスムーズに手術が進みました。オペルミは、無影灯を代替するものとしては、全範囲網羅していると思います。今後AIを導入して、手術中に自動的に必要な場所を照らせるようなシステムの基礎になるものと期待しております。」とコメント。
こうした手術環境の改善から手術への好影響が見込まれ、よりよい医療の提供につながることが期待される。今後はその他の診療科における手術においても積極的にオペルミ(R)を使用していく。