2025年02月21日 20:39

TBWA HAKUHODOは、甲子化学工業、山神と共同で、水産系廃棄物の貝殻を再利用した新素材「SHELLTEC」からつくられた雪かき用スコップ「HOTASCOOP(ホタスコップ)」と、同素材でつくられた観光型公園「HOTAPARK(ホタパーク)」を企画した。

本企画は、青森県とeiiconが実施する、あおもりオープンイノベーション共創プログラム「AOMORI OPEN INNOVATION PROGRAM 2024 Blue Ocean」の一環として構想し、青森県におけるホタテ貝殻廃棄問題の解決と地域活性化を目指すプロジェクトとして、2月21日に、コンセプトイメージを発表した。

青森県では、ホタテの廃棄貝殻が約5万トン排出されている。廃棄貝殻は一部チョークや土壌改良に利活用されているが、多くは産業廃棄物として処理されている。大量に廃棄されるホタテ貝殻をゴミではなく資源として捉えることができないかと考えた。

厚生労働省によると雪かきの身体活動の強さはおよそ6メッツ。これは、バスケットボールやウェイトトレーニングと同じ水準の身体活動量とされている。さらに、雪かきで使用されるスコップは主にプラスチックで作られていて壊れやすく、各家庭で多くのスコップが廃棄されている。もしも、身体への負荷を軽減させ、その土地のもので壊れにくいスコップが作れたら。このような背景からホタテ貝殻から作られた地球にも、身体にも優しいスコップが誕生した。

SHELLTEC コンセプトムービー