2025年02月21日 16:35

太陽工業は、葛(かずら)の巻き上がり抑制効果を向上させた、「カズラ・クライムシャッター支線用旗型(タイプII)」を、2月から本格発売。電柱を管理する電力会社を中心に販売し、新旧タイプ含め2025年中で2億円の売上を目指す。
本製品は、2020年より販売している「カズラ・クライムシャッター旗型」の機能を向上させた新製品。製品本体を縫製品(忌避剤付きメッシュシート)から樹脂射出成型品(忌避剤を樹脂に配合)に変更したことで耐久性が向上し、忌避剤の持続期間が旧タイプの約2倍向上した。
ツル性植物である葛はツルを伸ばし、周辺の物に巻き付く性質を持っている。繁殖力が強く、周辺環境へ様々な被害をもたらす。巻き付いた植物の光合成を妨げることで周りの生態系や農作物に影響を及ぼし、電柱、送電線、信号、建物への巻き付きにより機器の破損、停電、交通障害を引き起こす。また生長が早く強固に巻き付いているため、除草時間・回数の増加など、甚大な労力とコストが必要となり、作業中のケガなどの原因にも。
本製品は、忌避剤入り樹脂でメッシュ状に成型した製品で、小型・軽量のため、高所でも簡単かつ安全に取り付けることが可能。フラット形状のため場所をとらずに複数枚重ねて運搬でき、省スペースでの保管も可能。本製品を簡単に取り付け、葛の巻き付きを長期間抑制することで、生態系やインフラへの被害を防ぎ、除草にかかる労力やコストの低減につながる。