2025年02月10日 18:59

岩手県釜石市の有志らで組織する、3・11祈りと絆「白菊」実行委員会は、3月11日に、釜石市で鎮魂と復興の花火「白菊」の打ち上げを実現するために、クラウドファンディングに挑戦する。

同委員会は2020年から東日本大震災の犠牲者を想い、岩手県釜石市の鵜住居町で鎮魂と復興の花火「白菊」を打ち上げている。白一色の花火「白菊」は、シベリアで抑留され現地で命を落とした戦友を弔うために、新潟県長岡市の花火師、故・嘉瀬誠次さんによって作られた。ロシアで打ち上げられたのがはじまりで、その後は長岡空襲があった8月1日や終戦記念日に長岡市内で打ち上げられている。

鵜住居地区は、震災で甚大な被害を受け、583人ものかけがえのない命が奪われた。毎年3月11日、同委員会は白菊に大切な人への想いを寄せて、夜空に祈りを捧げている。多くの支援のおかげで、これまで花火を打ち上げることができているが、年月の経過とともに資金繰りは厳しくなっており、今年も打ち上げることができるか不透明な状況。

当日はSNSなどの動画配信を通して、その想いを届ける予定。リターンでは能登で被災したあとに「もりおか復興支援センター」でボランティアにより、きれいになった輪島塗などの能登関連品や、釜石の特産品を支援者に送る。目標金額は500万円、プロジェクト募集期間は3月4日まで。プロジェクト詳細はこちら