2025年01月21日 09:31

日本規格協会は、1月20日、クリーンルーム及び関連する制御環境の試験方法に関する日本産業規格(JIS)を発行した。

日本規格協会(JSA)グループは、1945年12月に、標準化および管理技術の開発、普及、啓発などを目的に設立された、一般財団法人日本規格協会を中核とするグループ。

今回発行されたJIS B 9920-3:2025(クリーンルーム及び関連する制御環境-第3部:試験方法)では、クリーンルームの試験、清浄度回復性能試験、温度試験及び湿度試験、分離性能試験、光散乱式気中粒子計数器による設置フィルタシステムのリーク試験の手順などについて規定している。

クリーンルームの性能を規定する国際規格としては、ISO 14644シリーズが発行されている。このISO規格はクリーンルーム建設時の重要な検収条件であるとともに、運用時には製造される製品の品質確保の基礎となる重要なものだ。2019年には、対応する国際規格が大幅に改訂され、設置フィルタのリーク試験の内容の見直しが行われ、新たな試験項目が追加された。これに伴い、市場から対応する国際規格の要求に即した評価方法に切り替えたいとの要望が挙がった。そこで、JISに対応国際規格の改訂内容を反映し、JIS B 9920-3(クリーンルーム及び関連する制御環境―第3部:試験方法)を制定した。現在、ISO14644シリーズに対応するJISをJIS B 9920規格群(クリーンルーム及び関連する制御環境)として整備を進めている。

日本規格協会