2024年12月26日 18:42

サトーは「のと復耕ラボ」が実施する「のと古材レスキュープロジェクト」の取り組みに賛同。回収した古材を、自動認識技術で管理する仕組みを試験提供する。

1月1日、石川県能登地方を震源とする大規模な地震により、多くの家屋が損壊した。復興に向けて、倒壊の恐れがある家屋の解体が進む中で、貴重な古材が大量に廃棄せざるをえない状況。これらの古材には、地域の伝統文化や、家屋の持ち主の歴史や思い出が刻まれており、単なる建材としての価値だけでなく、復興の道標につながる再利用の方法が望まれている。

「のと古材レスキュープロジェクト」では、被災して公費解体の対象となった古民家などから解体前に床材や建具などを回収している。被災した家屋の解体材は災害廃棄物として処理されることが一般的だが、まだ使用できる古材を廃棄することなく再利用を促進。回収した古材は、整備・保管をしたうえで新たな家具や内装材として生まれ変わる。

サトーは、このプロジェクトに賛同し、古材が使われていた建物やその持ち主の情報を管理できる仕組みを、自動認識技術を用いて協力する。回収・整備された古材を情報化し、データで管理。それにより、古材を使った製品を手にする人へ、その古材が使われていた家屋の歴史や持ち主のストーリー・思いを伝えられるようにする。

「のと古材レスキュープロジェクト」への参画により、能登半島地震の復興支援と、持続可能な社会の実現に貢献していく。