2024年12月18日 16:16

テムザックは、愛知県が公募した「水田有機農業省力化推進事業」に採択され、「広範に適応可能な自律機構を含む雑草防除技術」の開発に着手した。
持続可能な農業の実現に向けて、化学肥料は農薬の使用による環境負荷の軽減に考慮した技術が求められている。国は「みどりの食料システム戦略」において2050年までに耕地面積に占める有機農業の取組面積を25%拡大する目標を掲げ、愛知県も「愛知県有機農業推進計画」で2030年に900haとする目標に取組を進めている。
有機農業の取組面積を拡大するためには、愛知県耕作面積の50%以上を占める水田における取組推進が効果的。一方、水稲栽培で有機農業に取り組むには、通常栽培に比べ除草作業に多くの労力・コストがかかることが課題となっている。特に、愛知県の水稲栽培では、省力的なV直栽培が広く行われている。V直栽培における無農薬・大規模・省力除草技術が開発・確立できれば、省力で大規模に有機農業に取り組むことが可能となり、大きな波及効果が期待できる。
そこで愛知県は、県内で広く普及している省力稲作技術「不耕起V溝直播栽培」における、雑草防除技術の開発を企業と共同で実施。無農薬での除草技術が確立されれば、効率的に有機農業を推進できると期待される。テムザックは、このプロジェクトを通じて、農業の未来を切り開く革新的な技術を開発し、持続可能な農業の実現に貢献するために、取り組みを進めていく。