2024年12月18日 16:09

つなぐファームは、農業用ドローンによる農薬散布サービスの受託を開始する。つなぐファームは、千葉大学発のベンチャー企業である千葉エコ・エネルギー社からスピンオフする形で創業。2018年2月より、千葉市緑区大木戸町にて、再生可能エネルギーと食料を同時に生み出す営農型太陽光発電を取り入れた持続可能な農業を実践している。

今後、農業者の減少・高齢化が進展していくことが予想される中で、農業者の人材不足そして身体的・精神的負担は大きな課題となり、さらに国内の食料供給にも影響が出ると予想される。そこで、つなぐファームは、農業用ドローンを使用した農薬散布受託を開始。農業の省力化・効率化および人材不足解消を目指すための第一歩として実証実験を行う。

農業・食品産業技術総合研究機構が公開しているドローンの農薬散布作業時間(時間/10a)のデータによると、慣行防除に比べ作業時間が平均で61%短縮。肉体的・精神的な負担が軽減され、操作に慣れた2年度目はストレスが緩和されると言われている。

今後、つなぐファームでは営農型太陽光発電を軸とし、農業用ドローンをはじめとしたロボット、AI、IoT等の先端技術やデータを活用したスマート農業を取り入れ、実証実験を継続。将来的には、農業分野における他産業パイロットによる運航支援や、遠隔制御によるドローン活用の実現を目指すべく計画を進めていく。