2024年11月28日 12:49

ファースト・オートメーションとナツメは、生成AIを活用し、2次元の設計図面を3DCADモデルに自動で変換するシステムの実証実験を、11月28日から開始する。

本実証実験の目的は、自動車産業など製造業が集積する豊川エリアが抱える「新事業創出・DX推進の機運醸成」の課題解決を図ること。実用化に至ると、機械や部品の設計業務の手間や負担が大幅に削減され、効率的でスピーディーな製品開発が可能となる。

実証実験では、ファースト・オートメーションが開発・提供する製造業向け生成AI「SPESILL」を活用。ナツメが制作した2次元の設計図面を生成AIに読み込ませ、製品の実際の形状や動作をコンピュータ上でシミュレーションできる3DCADモデルに変換する。11月から2025年3月ごろまでの約4カ月の実証実験を通じ、業務として利用できるかの実用性や、変換の精度、設計者の業務フローの検証と確立などに取り組む予定。

本実証実験で使用する、2次元の設計図面を3DCADモデルに変換する技術は、Facebook Japanが主催した、生成AI活用をテーマとしたピッチコンテスト「Llama アイディアソン」にてGrand Prize(最優秀賞)を獲得したもの。本技術についてのファースト・オートメーションによる実証事業は国内初の取り組みとなる。