2024年11月26日 12:40

アイナックシステムは、Fukuoka Cityスマート農業マッチングプロジェクトに採択され、福岡市にある今津リフレッシュ農園にて、12月1日から都市型農業の半自動化の実現に向けた実証実験を開始する。
同社は、工場と農業を自動化する会社。AIいちご自動収穫ロボット「ロボつみ」には3つの特徴がある(「事前設定したルートを、トラロープに沿って自動走行」「AIでいちごを10段階評価、大きさを判定、収穫に適したいちごを選定」「優しさを追求した果実収穫ハンドで優しく摘み取り、優しく置く」)。「ロボつみ」は特許を2件取得しており、収穫労働時間を約60%削減し、いちごに触れずに収穫する事でいちごは従来より約4日程長持ちする特徴を持っている(同社調べ)。
現状、多くのいちご農家では、ビニールハウス内の環境を一括制御している。そのため何かあった際には、同じ条件下で栽培しているいちごは一気にダメになってしまう危険性がある。また、いちごの収穫ピーク時には、朝早く・夜遅く・連日収穫し続ける必要があり、心身ともに過酷な生産現場となっている。
今回の実証実験では、1メートルほどの栽培棚に、それぞれ水・液肥・土壌温度・補光を自動化管理をするコントローラーを設置。同じビニールハウス内において異なる条件下で栽培することを可能にする。それにより、リスク分散をしながら、実がなる速度を変え、定量生産が可能になると考えている。また、1棚40メートルではなく、小分けの棚にすることにより、スペースに合わせた栽培棚の設置がしやすくなる。