2024年11月25日 19:00

元旦ビューティ工業は、夏場に工場や倉庫などで働く人々の暑さ対策として、遮熱効果のある断熱パネルを既設の屋根に設置する新しい工法「元旦エコパネルシステム」を開発した。

近年、夏場の働く人々の熱中症対策がますます重要視されている。特に工場や倉庫は天井が高く容積が大きいため、空調を効率的に機能させるのが難しくなる。夏場の折板屋根は直射日光を受けると表面は80度を超え、施設内の温度は体温以上になることもあり、環境改善を求める相談が増加している。

新工法の「元旦エコパネルシステム」は、マッタラールーフ(ガルバリウム鋼板0.4mm)と断熱材、取付け金具、落下防止装置「バリヤネット78」で構成されている。従来の「二重折板屋根」工法(既設の折板屋根全体に断熱材グラスウールを敷設、その上に新たな折板屋根を施工する方法)に比べて、防眩加工を施したフラットなパネルの表面で日射を受ける面積を小さくし、日射熱をより効果的に防ぐことができる。さらに軽量設計により建物にかかる負担を抑え、施工は独自開発の落下防止装置「バリヤネット78」を使用することで、建物全体への大掛かりな仮設足場を必要とせず、工期の短縮と低コストを実現する。

「元旦エコパネルシステム」は施設の稼働を維持しながら工事を進めることができるため、事業運営に支障をきたすことはほとんどない。また事務所の真上など遮熱が必要な部分のみに設置も可能。ビス止めなど屋根に穴をあけたりしないため、漏水の危険性がなく、撤去も容易にできるので賃貸物件の施設にも導入できる。

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