2024年11月19日 15:37

NAVITIMEデータ分析チームは、訪日外国人観光客向けのナビゲーションアプリ「Japan Travel by NAVITIME」の利用状況から、2019年度と2023年度の比較で外国人旅行者の滞在増加率を分析。その結果、熊本県が最も高い伸びを示した。
熊本県内の滞在エリアを見ると、有名観光地で知られる市町村ではないエリアで、外国人旅行者の滞在が増加している。増加率の高かった市町村を見ると、2016年4月に発生した熊本地震の復興プロジェクト「ONE PIECE 熊本復興プロジェクト」の一環でONE PIECE 麦わらの一味像が設置された市町村が上位に。滞在者数増加の一因となっていることがデータから示唆された。
また対象の像が含まれる125mメッシュに滞在した旅行者を、像を訪れた外国人旅行者として分析したところ、阿蘇駅前のウソップ像が訪問率としては最も高い。観光地としての人気や駅の近さが訪問率を押し上げている一因と考えられる。またONE PIECE像を訪問した訪日外国人旅行者を対象に熊本県内の滞在場所を分析したところ、フランキー像が設置されている高森駅からバスでアクセス可能な上色見熊野座神社や、ブルック像の近くにある御船町恐竜博物館への滞在も。
今回の分析では、新しく作られたコンテンツが、訪日外国人旅行者の訪問のきっかけとなり地域への来訪者数の増加に貢献していること。また1地点を訪れるだけでなく周遊にもつながっていることがわかった。