2024年11月19日 09:07

ふくしま緑の森づくり公社とENEOSは、福島県内の森林を活用した脱炭素社会の実現に向けた連携協定を締結した。

本協定において、両社は、ふくしま緑の森づくり公社が管理する森林を対象とする森林由来のJ-クレジットを創出・活用する。ふくしま緑の森づくり公社は、クレジット売却益を森林整備の費用に充て、森林の持つCO2吸収能力の長期的な維持を目指す。また、ENEOSは、創出されたクレジットを、東北地方をはじめとする事業活動におけるCO2排出量のオフセットに活用する。

福島県とENEOSは、東日本大震災直後から総力をあげての燃料供給の緊急対応・早期正常化や復興支援ボランティアなどを通じて絆を強めてきた。今回の連携協定によってカーボンニュートラル社会の実現と福島県のさらなる復興および地域創生を加速していく。

ふくしま緑の森づくり公社は、これまで育成してきた森林を活用して脱炭素社会の実現に 貢献するとともに、クレジットの売却益を森林施業の取り組みに還元することで、福島県内でのJ-クレジットを活用した先行的モデル事例となるよう取り組んでいく。また、クレジット創出の過程で得られた様々な知見を持続的な森林経営に最大限活用し、水源かん養、山地災害の防止、自然環境の保全等の森林の多面的機能の長期的な維持を目指す。

今後も、両社は、社会課題の解決に向けて協業し、脱炭素・循環型社会の形成に貢献していく。