2024年11月13日 09:02

暮しの手帖社は、藤城清治さんの百寿を記念した、別冊暮しの手帖「100歳おめでとう影絵作家藤城清治」を11月12日に発売した。
藤城さんの100年のあゆみを振り返る「藤城清治クロニクル」、元気のヒミツや、創作の舞台裏を垣間見られるアトリエ訪問など、人々を魅了する作品を日々生み出している藤城清治さんの世界に、さまざまな角度から迫る。繊細な色調と、カミソリで切り抜いた躍動感のある線、そして大胆な構図によって、幻想的な作品を描き続ける藤城さん。百寿を迎えた今なお、「美しいもの」を求めつづけるそのまなざしから生まれた、光と影の世界へ読者を連れていく。
100歳の藤城さんと、今年20歳を迎えた俳優の芦田愛菜さん。世代も、活動の場も異なる二人には、表現者で大の猫好きという共通点がある。スペシャルインタビューでは、戦中に慶應義塾大学へ通った藤城さんの学生時代を振り返りながら、表現するよろこびと、生きるよろこびを語り合う。
敗戦後、焼け野原となった東京で、影絵の創作を思いついた藤城さん。その若き才能にいち早く目を留めたのが、「暮しの手帖」初代編集長の花森安治さんだった。藤城さんの作品は、1948年の「暮しの手帖」創刊から長きにわたって誌面をいろどり、ロングセラーとなる数々の影絵絵本が生まれた。その歴史を、当時の貴重資料とともに紹介する。
別冊暮しの手帖「100歳おめでとう影絵作家藤城清治」は11月12日発売。