2024年10月17日 09:08

三菱地所設計(設計)、田町ビル、徳栄商事、三菱重工業(所有・管理運営)による「田町タワー」が、2024年度グッドデザイン賞(主催:日本デザイン振興会)を受賞した。
「田町タワー」は、田町駅前の高層オフィスタワーであり、国内初の大型ジャロジー窓を備えたウインターガーデンや、自然光を取り入れた共用部、健康を促進する機能を導入し、働く人々のウェルネス向上を図る等、賃貸オフィスの新たなスタンダードを目指して計画した。また、まちの結節点として地下鉄とデッキを接続する立体的な駅前広場の整備を行う等、街区全体で都市機能向上を図っており、これらのコンセプトやデザイン性が高い評価を受けての受賞となった。
近年大規模開発が進む田町駅周辺は、都心エリアを補完する新たなビジネス拠点としてのポテンシャルが高まっているマーケット環境と言える。ここで、長期的な商品企画戦略としては、平準的なスペック競争に留まらない、魅力的なワークプレイスの提案が必要と考えた。本プロジェクトは、新型コロナ禍前に構想を行ったものだが、リモートワークやABWといったワークスタイルの変化を背景に、より「日常のライフスタイルの一部」として、居心地の良い、次代に求められる魅力あるワークプレイスのあり方を模索した。より創造的なワークプレイスを目指し、コミュニケーションを誘発するマグネットスペースを導入。また、ここで働く人々の健康に寄与するウェルビーイングの向上を図るとともに、パッシブな自然換気といった環境技術や、芯棒型制振システムなどの先端技術を用いたBCP対策も採用した。