2024年08月28日 12:54

日本通運は、「誰にもやさしい倉庫(NX Universal Harmonious Work Warehouse)」プロジェクトを開始し、第一段階として「次世代型モビリティ」を埼玉支店加須倉庫に導入した。
少子高齢化による人口減少に加え、4月から適用されたトラックドライバーに対する時間外労働規制の強化により、物流業界ではトラックドライバーや倉庫内スタッフなどの将来的な労働力不足が予想されている。NXグループは、物流業界を取り巻く時代や環境の変化に対応するため、就労者の作業負荷を軽減する先進的なロジスティクスロボットや作業補助機器の導入を推進し、職場環境の整備に取り組んでいる。
日本通運は、先進的なロジスティクスロボットや作業補助機器の導入と職場環境の整備を通じて、これまで倉庫で働くことが困難だった人々の障壁を取り除くことを目指す「誰にもやさしい倉庫」プロジェクトを開始した。
今回、プロジェクトの第一段階として、WHILLの近距離モビリティを導入し、作業者の負担の軽減と生産性の向上を図る。また、この次世代型モビリティとAGV(自動誘導車)、AMR(自律移動ロボット)などの無人搬送機を連携させることで、歩行困難者もピッキング作業などの倉庫内作業を可能とした。さらに、多様な働く人々の視点を活かしたユニバーサルデザインのソリューションを提供するミライロと提携し、多様な働き方に対する意識の醸成と受け入れの準備を進めている。