2024年08月27日 16:13

グラフィック社は、書籍「植物の不思議なちから 古代から語りつがれる72の物語(著者:ヘマ・マテオス)」を9月に発売する。植物は古代より薬効が注目を浴びるとともに神聖視され、医術、魔術、儀式の中心に据えられてきた。本書では72種の植物を取りあげ、世界各地の伝説や言い伝えなど、さまざまな物語を紹介する。
家をまもるローズマリー、愛を高めるレモンバーベナ、悲しみを乗り越えるミント、幸運を招くゲッケイジュ……。植物は太古より不思議なちからで私たち人間を導いてきた。また植物が育つ姿は、生命や実り、大地の豊かさを最もよく表すものといっても過言ではなく、また、そこに見る周期性は、死と復活のプロセスを教えてくれるものでもある。そのため、世界各地の文化にまつわるさまざまな物語が存在する。
また中世を通じて、植物は香水や軟膏、煎じ薬、調合薬に使われていた。一方、呪術師らは媚薬の調合や子宝のまじない、未来占い、治療、開運に使ったほか、道理に反する行為や報復、敵の暗殺などにも用いていた。医術はもとより魔術や儀式に用いられていた植物や、医学的効能からまじないまで。本書では、植物と「人の神秘的なつながり」を紐解く。
著者はバルセロナ大学で哲学と文学を学んだのち、ガーデニング、料理、自然科学など幅広い分野の書籍を執筆。特に植物と動物に関する幅広い知識を持つ。「植物の不思議なちから 古代から語りつがれる72の物語」、定価2970円(税込)。