2024年08月23日 10:01

箱根遊船は、同社が箱根・芦ノ湖で運航する「箱根遊船 SORAKAZE」が、8月21日、第18回キッズデザイン賞を受賞した。

キッズデザイン賞は、「子どもたちが安全に暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から優れた作品を広く社会に発信していくことを目的に2007年に創設された。「箱根遊船 SORAKAZE」は「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」で評価され受賞となった。

「箱根遊船 SORAKAZE」は、2月23日の「富士山の日」に登場した。デザインは、JR西日本グループの高速船「SEA SPICA」や特急列車「WEST EXPRESS 銀河」を手掛けた川西康之さんによるもので、「湖に浮かぶ緑の公園」をコンセプトとしている。船内には、子どもたちがワクワクするようなさまざま工夫が施されている。靴を脱いで大きな窓越しに操舵室を見ることができるキッズスペースやその周りを囲むカウンター席、畳の小上がり、ゆりかごチェアなどユニークな席が揃う。屋外デッキには天然芝の広場や、ブランコ型ベンチ、「ケンケンパ」ができる玉砂利デザインの石畳があるなど、子どもたちの関心を引く仕掛けが充実した、回遊性の高い船内となっている。また、船内1階はバリアフリー対応化し、ベビーカー置き場や車いすスペース、多目的トイレを設置した。就航以来、利用者から「子どもにやさしい」という声が数多くある。

箱根遊船 / キッズデザイン賞