2024年08月20日 16:16

イトーキは、主にリニューアルや移転が完了したオフィスで従業員がスペースを有効活用できているかの効果検証を目的に、画像解析で定量測定が可能なアプリケーションの研究開発を開始した。

今回、まずは画像解析の検知モデルの開発に必要な調査をオフィスで実施し、業務中の活動の分類と定義づけを行った。オフィスでの活動は1人の作業、2人以上の作業、ミーティング、電話など、様々なパターンに分類される。それらひとつひとつを一から定義し、アルゴリズムを構築することで、定量的な画像解析の測定が可能に。

調査はリニューアル後のイトーキの名古屋オフィス「ITOKI NAGOYA DELA」で、システムインテグレーター大手のオージス総研と共同で行った。オフィスの一部のエリアを360度カメラで撮影し、調査メンバーが目視でも従業員の活動記録を実施。各自の活動を人、物、場所の観点で記述し、データを収集する。その後、従業員のオフィスでの活動を分類し「活動の定義」を決定。

ポイントは、予め分類された既存の活動を再定義する検証ではなく、今回の観察で得たファクトをもとに一から「活動の定義」を決定している点。調査後に行われた「活動の定義」のワークショップの結果、今回はインフォーマルな「チャット」活動の定義づけを行った。今後は、本調査を基に「活動の定義」を増やすことで、画像認識AIモデルのためのアルゴリズムを構築し、活動を定量的に測定するアプリケーションの開発を開始する。