2024年08月15日 13:00

三井物産は、ポーランド南部のスカルビミエシュに電磁鋼板加工会社「Polska-Mit Steel sp. z o.o.(ポルスカミットスチール、PMS社)」を設立する。
電磁鋼板は、ハイブリッド車やバッテリー式電気自動車など電動車のモーターコアや、発電所・変電所で使用される変圧器コアに使用される。気候変動問題への対応が地球規模での取組課題となっている中、再生可能エネルギー発電所・グリッド新設に伴う変圧器および、電動車の需要増加が見込まれている。需要増に応える安定供給の実現のため、電磁鋼板サプライチェーンの増強が世界的に急務になっている。
三井物産は、1991年にオランダで加工会社を設立して以来、中国・チェコ・カナダに電磁鋼板加工会社を設立、加工・在庫・検査サービスを通じて、変圧器・電動車向けサプライチェーンを支えてきた。グローバルに増加する電磁鋼板需要に対し昨年来オランダ、カナダの加工会社への追加投資を実施、市場ニーズに沿って加工能力の増強を進めている。今般、伸びゆく欧州の電動車需要に応えるべく、ポーランドに新たな加工拠点PMS社を設立、欧州の加工サービスを拡充する。
三井物産は「安定供給の基盤をつくる」、「豊かな暮らしをつくる」、「環境と調和する社会をつくる」をマテリアリティに掲げており、本取組を通じ、電動車・変圧器向けの電磁鋼板供給を通して、脱炭素社会の実現に貢献していく。
設立は8月予定。2026年4月の工場稼働開始を予定。所在地はポーランド共和国オポーレ県ブジェク郡スカルビミエシュ。