2024年08月14日 15:39

成田国際空港は、日本貨物鉄道(JR貨物)及び日本フレートライナー(日本FL)と「成田空港モーダルシフト推進協議会」を立ち上げ、関西→成田間で環境にやさしい鉄道共同輸送サービス「RAIL to NARITA LCLサービス」の実証実験を開始する。
現在、関西で生産された製品を成田空港から輸出する場合、関西→成田への国内輸送のほとんどがトラックで行われていることから、CO2排出削減や長距離トラックドライバーの確保が課題となっている。一方で、鉄道輸送は一度に大量輸送が可能でCO2排出量の少ない輸送手段だが、利用にあたってはコンテナ単位での契約となることから、重量が軽く、高価値な製品が多い航空貨物での利用が難しいという課題があった。
今般、同社がプラットフォーマーとしてLCLサービスの立案及びフォワーダーへの利用働きかけを行い、JR貨物及び日本FLが企画販売及び輸送サービスの提供を実施することにより、協議会として新たに小ロット(パレット単位)でも利用可能な鉄道共同輸送サービスの実証実験を行うこととなった。
なお、本実証実験に対して国土交通省が実施する令和6年度「モーダルシフト等推進事業費補助金」の交付が決定している。補助金の活用により多くのフォワーダーに鉄道輸送を試してもらい、実証実験を通して課題やニーズの洗い出しを行ったうえで2025年度の本格運用開始を目指す。
トライアル利用料金は、1パレットあたり、内国貨物:5000円(税抜)、外国貨物:5000円(非課税)。期間は8月~2025年2月(予定)。